療養型病院とは、おもな病床(ベッド)が療養病床である病院の通称です。
病床は医療法上、入院目的により、「一般病床」「療養病床」「精神病床」「感染症病床」「結核病床」の5種類に分類されています。
「精神病床」「感染症病床」「結核病床」については、名称からも分かるように、それぞれ特定の病気の方が入院する病床です。それ以外の病気の方は「一般病床」か「療養病床」に入院することになります。
病気の種類とは別に、提供する医療の段階によって、病床の機能は大きく「急性期」「回復期」「慢性期」の3つに区別されています。
「急性期」とは、病状が急に出現する時期のことです。この段階で必要なのは、全身管理と濃厚な治療で、入院期間は最小限に抑えられます。
「急性期」を経過した方が在宅復帰を目指したリハビリテーションを集中的に行なう期間が「回復期」です。 入院期間は疾患によって異なりますが、最大で180日間と規定されています。
「慢性期」は、病状は激しくはないものの治癒が困難な状態が続いている時期のこと。この段階で必要なのは、医師による管理や治療、看護であり、時間をかけた療養となります。一般病床と介護施設の中間的な役割を担い、入院期間が長期にわたる場合もあります。
総泉病院は療養型病院です
総泉病院は、完治が難しい病気で、専門的なケアや時間をかけた療養を必要とする患者さんに慢性期医療を提供する療養型病院です。病棟は療養病床と一般病床(神経難病や重度意識障害の患者さんを対象とする特殊疾患病棟)で構成されています。
ターミナルケアとは、末期がんの方などに対して延命を目的とするのではなく、身体的・精神的苦痛をできるだけ軽減し、生活の質の向上を目指す終末期医療です。
患者さんやご家族の望む最期が迎えられるよう、医療の現場と委員会で取り組んでいます。
身体状況によって、褥瘡(床ずれ)が起こりやすい方がいます。いったん褥瘡が出来てしまうと、治癒するまでに時間がかかります。褥瘡をつくらないように、リスクを減らしていくことを目的とし、委員会を中心に活動しています。
総泉病院は、患者さんの人権の尊重のため、身体抑制を行なわない医療・介護に取り組んでいます。
栄養サポートチームは、多職種の専門スタッフで構成され、それぞれの専門知識や技術を出し合い、食事内容や点滴方法、離床に向けたリハビリや口腔管理など、患者さんにとって最良の栄養プランを提案し、主治医と連携して栄養面から治療を支援しています。
高齢者にみられる「認知症」。薬を使用した「薬物療法」も大切ですが、薬を使わずに脳を活性化して、残っている認知機能や生活能力を高める「非薬物療法」も大切です。総泉病院では、さまざまなプログラムを提供して「非薬物療法」に取り組んでいます。
専門の療法士(セラピスト)が、患者さんひとりひとりの身体状況・ニーズを把握し、患者さんに合わせたリハビリメニューを提供しています。
検査科・放射線科を中心に、病気の診断や治療の経過を見るために必要な検査を行なっています。高齢の患者さんに負担がかからないように、安心して検査が受けられるよう努めています。
医療法人社団誠馨会は、千葉県(千葉市・船橋市・松戸市)において急性期病院・療養型病院・介護老人保健施設・訪問看護ステーションなどを運営しています。グループ全体で先進的医療・救急・予防・リハビリテーションから在宅看護・介護まで幅広く取り組んでいます。総泉病院ではグループ内をはじめ近隣の医療機関と連携し、地域のみなさんに、より効率よく効果的に連続した医療が提供されるように努めています。
臨床指標とは、医療の質を数値などで「見える化」し、客観的に評価するものです。総泉病院は日本慢性期医療協会の定める10領域62項目からなる審査基準を満たし、良質な慢性期医療を提供する病院として2012年6月に千葉県第1号の認定病院となりました。
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